MWO(旧POLO)申請を完全攻略!フィリピン人雇用のための必要書類のダウンロードから手続き、注意点まで徹底解説

MWO(Migrant Workers Office)への申請は、フィリピン人を雇用する企業にとって重要な手続きです。
本記事では、MWOに提出する申請書のダウンロードから記入方法から提出の流れ、必要な書類、よくある質問、そして申請をサポートするサービスまで、網羅的に解説します。
この記事を読むことでMWO申請に関するあなたの疑問は解消され、スムーズな手続きを進めることができるでしょう。
2025年時点での、最新の情報に基づいて解説していきます。
MWO申請の基本知識

まずはじめに、MWO申請に関する概要を紹介します。
MWO(旧POLO)とは何か?
MWO(Migrant Workers Office)は海外フィリピン人労働省(DMW、旧POEA)の下部機関で、フィリピン国外で働くフィリピン人労働者の権利の保護を目的とした組織です。
具体的には日本の雇用主とフィリピン人労働者の間で合意された雇用契約の内容が、フィリピンの法律や規制に適合しているか等を確認することによって、フィリピン人労働者の権利が守られているかを監視します。
以前はPOLO(Philippine Overseas Labor Office)と知られていましたが、名称が変更されました。
MWO申請の重要性
MWOへの申請は、フィリピン人を自社の従業員として正式に雇用するための第一歩となる重要な書類です。
この申請書が承認されることで、雇用主はフィリピン人を自社の従業員として合法的に受け入れる準備を進めることができます。
MWOの存在意義からも明らかなように、労働者としてのフィリピン人の権利を守る上でも、MWO申請は不可欠な手続きとなっています。
この申請を経ずに雇用契約を締結した場合、法的な問題が生じます。
申請書の不備や誤りは、手続きの遅延や不承認につながる可能性があるため、正確な情報に基づいて丁寧に作成する必要があります。
2024年以降も日本で働くことを希望するフィリピン人の数は増加傾向にあり、MWO申請の重要性はますます高まっています。
雇用主は、この手続きを適切に行うことで、円滑な人材受け入れと長期的な雇用関係の構築につながります。

MWO申請に必要な書類

日本企業がフィリピン人労働者を雇用・就労させるために、MWO申請で準備すべき書類はMWO東京ならびにMWO大阪のwebサイトに掲載されています。
必要書類は在留資格の種類(技能実習・特定技能・技術・人文知識・国際業務など)によっても異なるため、必ず下記のウェブサイトで必要書類を確認なさって下さい。
MWO東京公式ウェブサイト
MWO大阪公式ウェブサイト
- 英語での書類作成
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MWOに提出する書類は基本的に英語で作成されているか、英語訳が添付されている必要があります。
翻訳した書類には翻訳者の署名が必要になるので、不安なら専門の業者に依頼なさって下さい。。
- 公証役場での認証
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多くの重要書類は、日本の公証役場で公証を受ける必要があります。
これにより、書類の信頼性が国際的に認められます。
- サポート機関との連携
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MWOに申請するための書類の準備や申請手続きは、非常に複雑です。
そのため、MWO申請の際には実績のあるMWO申請サポートからの助けを受けることが非常に有効です。
- 最新情報の確認
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必要な書類が変更される場合もあります。
MWOへの申請に必要な書類の一覧は、MWO公式ウェブサイトやDMWの情報ページで最新のものを確認してください。
- 帰国のための支援
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MWOでは、契約期間終了後に労働者が安全かつ円滑に帰国できる体制の整備も重要視しています。
帰国時の渡航費用に関しても、雇用契約書内に雇用主が負担する旨を明記することが求められる場合もあります。
- 専門職
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介護やITなどの専門職でフィリピン人を労働者として採用する場合、MWOの契約認証において、業務内容や研修の実施計画を具体的に記載することが求められる場合があります。
分野によっては、詳細な職務記述が契約認証の可否に影響を与えることもあります。
MWOでの申請をスムーズに進めるためには、これらの書類を正確かつ網羅的に準備することが鍵となります。
必要な書類の準備が整ったら、MWOへ提出して申請します。
MWOの申請書ダウンロード方法

MWOに申請するための書類のダウンロードならびに利用方法について解説します。
MWOへの申請書テンプレート
MWOへ申請するための書類は、フィリピン政府が提供する公式なテンプレート(ひな形)が存在します。
これらのテンプレートは、特定技能や高度人材など、雇用形態や業種に応じて異なる様式が用意されています。
以下が、主な申請書のテンプレートです。
特定技能申請書(Application Form) | Annex E |
---|---|
企業プロフィール(Company Profile) | Annex D / Annex D1 |
求人依頼書(Manpower Request / Job Order) | Annex C |
雇用契約書(Master Employment Contract) | Annex B |
給与内訳(Salary Breakdown) | Annex C1 |
職務内容説明書(List of Tasks, Duties, and Responsibilities) | Annex C2 |
受入れ機関と送出し機関の協定書(Recruitment Agreement) | RA |
雇用契約書 | DMW Standard Employment Contract |
職務内容一覧 | – |
MWOの申請書ダウンロード方法
Googleドライブ上のテンプレートフォルダにアクセスして、必要な書類をダウンロードしてください。
テンプレートの選び方と注意点
- 業種や雇用形態に応じたテンプレートを選択する
-
特定技能、技能実習、高度人材など、雇用形態や業種に応じて必要な書類が異なります。
例えば、特定技能の場合は「Annex E」や「Annex C」などが必要です。
- 最新のテンプレートを使用する
-
MWOは書類の様式を更新することがあります。
最新のテンプレートを使用することで、申請の不備を防げます。
- 書類の記入と署名
-
書類には正確な情報を記入し、必要な署名や押印を忘れずに行ってください。
特に、雇用契約書や協定書には法人代表者の署名と押印が必要です。
MWOの申請書ダウンロード時のトラブルシューティングと安全なファイル管理方法
MWOへの申請書をダウンロードする際には、いくつかのトラブルが発生する可能性があります。
また、ダウンロードしたファイルを安全に管理することも重要です。
ダウンロード時のトラブルシューティング | |
---|---|
ファイルが開けない | PDFリーダーがインストールされているか確認し、最新バージョンにアップデートしてください。 ファイルが破損している可能性もあるため、再度ダウンロードを試みてください。 |
ダウンロードリンクが見つからない | DMWの公式サイト内で、キーワードを変えて検索してみるか、サイトマップを確認してください。 それでも見つからない場合は、直接問い合わせてみましょう。 |
ダウンロードが途中で止まる | ネットワーク環境を確認し、安定した接続で再度試みてください。 |
セキュリティ警告が表示される | 公式サイトからのダウンロードであれば通常問題ありませんが、念のためセキュリティソフトでスキャンすることをおすすめします。 |
- 信頼できる公式サイトからのみダウンロードする
-
不審なサイトからのダウンロードは絶対に避けてください。
- ダウンロードしたファイルをすぐにウイルススキャンする
-
セキュリティソフトを利用して、ダウンロードしたファイルにウイルスやマルウェアが混入していないか確認してください。
- 重要なファイルはバックアップを取る
-
万が一のデータ損失に備え、外部ストレージやクラウドサービスにバックアップを作成しておきましょう。
- ファイル名を分かりやすく管理する
-
ダウンロードしたファイルには、日付や内容がわかるような名前を付けて保存しましょう。
- アクセス権限を設定する
-
共有のパソコンを使用している場合は、重要なファイルにパスワードを設定するなど、アクセス権限を適切に管理しましょう。
- 定期的にアップデートする
-
使用しているOSやセキュリティソフトは常に最新の状態に保ちましょう。

MWOへの申請書提出の流れ

MWOに申請書を実際に提出する際の流れについて解説します。
提出先と提出方法
日本企業がフィリピン人労働者を雇用する際の窓口となるのは、MWO東京もしくはMWO大阪です。
東日本に拠点を置く企業はMWO東京に、西日本の企業はMWO大阪へ申請手続きを行います。
フィリピン本国のDMWに申請する場合には、現地の送出機関を通して行います。
- フィリピン海外雇用庁(DMW)
- OEC(Overseas Employment Certificate)の申請を現地の送出機関を通して行う。
- MWO東京またはMWO大阪
- 日本企業が申請を行うための窓口。
- メールアドレス:mwo.tokyo@dmw.gov.ph
- 電話番号:03-5562-1600
- メールアドレス:mwoosaka.professionalskilled@gmail.com
- 電話番号:06-6575-7593
書類の提出は全て郵送で行います。
また基本的には英語で書類を作成しなければなりません。翻訳する場合には翻訳者のサインが必要になりますので、注意なさって下さい。


提出後のフォローアップ
申請書を提出した後も、DMWからの連絡をこまめに確認することが重要です。
不備があった場合の修正指示や、面接の日程調整などが行われることがあります。
雇用主と労働者双方で連携を取り、スムーズな手続きを進めましょう。
必要に応じて、追加の書類提出を求められることもありますので、迅速に対応できるように準備しておくと良いでしょう。
MWO申請時のよくある質問

MWO申請の際によくある質問とその答えをまとめました。
申請書に関する疑問
申請手続き全般に関する質問
提出のタイミング
MWO申請の提出時期は、雇用開始予定日から逆算して、余裕をもって行うことが重要です。
MWOが申請を受理した後、15営業日以内に返事が届くことになっています。修正や追加資料の提出が必要な場合(多くの場合そのような手続きが必要になる)には、さらに15営業日待たなくてはなりません。
そのため一般的には、雇用開始予定日の2〜3ヶ月前には申請を開始することをおすすめします。
特に、2023年や2024年のデータを見ると、特定の時期に申請が集中する傾向があるため、早めの準備が肝心です。
MWO大阪やMWO東京など、管轄する事務所によっても手続きの混雑状況が異なる場合があります。
必要事項も含め、事前に確認しておくと良いでしょう。
不明な点があれば、専門のサポート機関に早めに相談することをおすすめします。
MWO申請をサポートするサービス

MWO申請には時間も手間もかかるため、専門家のサポートを得たいと思うかもしれません。
そのメリットと、サポートを得るための方法を紹介します。
専門家によるサポートのメリット
MWOへの申請は必要書類の準備や手続きが煩雑であり、専門的な知識が求められる場合があります。
専門家(行政書士、登録支援機関など)のサポートを受けることで、以下のようなメリットがあります。
- 手続きの代行
- 煩雑な書類作成や提出手続きを代行してもらえるため、時間と手間を大幅に削減できます。
- 専門知識によるサポート
- 最新の法令や規制、申請のポイントなどを熟知しているため、スムーズな申請が期待できます。
- 翻訳や公証の手配
- 必要に応じて、書類の翻訳や公証手続き
- トラブルシューティング
- 申請中に問題が発生した場合でも、専門家が適切な対応をサポートしてくれます。
- 雇用主と労働者間のコミュニケーション支援
- 言葉の壁がある場合など、コミュニケーションを円滑に進めるためのサポートを受けられます。
- 最新情報の提供
- 法改正や手続きの変更など、常に最新の情報を提供してもらえるため、安心して申請を進めることができます。
- 特定技能ビザなど、関連する手続きのサポート
- MWO申請だけでなく、在留資格の申請など、関連する手続きについても一括でサポートを受けられる場合があります。
信頼できるサポートサービスの選び方
信頼できるMWO申請のサポートサービスを選ぶためには、以下の点に注意しましょう。
- 実績と評判の確認
- 過去の申請実績や顧客からの評判を確認しましょう。
- ウェブサイトの口コミや紹介などを参考にすると良いでしょう。
- 専門知識と経験
- MWO申請に関する十分な知識と経験を持っているかを確認しましょう。
- 関連法規や手続きに精通していることが重要です。
- 透明な料金体系
- 料金体系が明確で、追加費用が発生する場合についても事前に説明があるかを確認しましょう。
- 担当者とのコミュニケーション
- 担当者が親身に対応してくれるか、質問や疑問に丁寧かつ迅速に答えてくれるかを確認しましょう。
- 資格の有無
- 行政書士や登録支援機関など、関連する資格を持っているかを確認することも判断材料の一つとなります。
- 現地のネットワーク
- フィリピンの送出し機関やDMWとの連携がスムーズに行えるネットワークを持っているかも重要です。
MWO申請ダウンロードのまとめ
MWOへの申請は、フィリピン人労働者を日本で適法かつ円滑に受け入れるための極めて重要な手続きです。
申請書を揃える際には正しいテンプレートの使用、正確な書類の準備、最新情報の把握等が、スムーズな申請と承認の鍵を握ります。
もし手続きに不安を感じる場合は、信頼できる専門家やサポート機関のサービスを利用することを検討してください。
MWO申請サポートでは、企業のニーズに合わせて様々なサポートプログラムを提供しています。
まずは一度、お気軽にご相談ください。